解決事例23(妻と共有の不動産を売却して折半する条件で離婚に合意できたケース)

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(事案の概要)
・夫・妻30歳前後。子なし

(解決までの流れ)
この依頼者の方のケースでは、妻側の弁護士から夫の不貞行為を理由に離婚と慰謝料及び財産分与請求されており、自分もどちらかというと離婚を希望しているがどのように対応してよいかわからないということで、当事務所にご相談を頂きました。
このケースの相手方の代理人は、ホームページ等で男性側で離婚を多数受けていると広告を出している弁護士でしたが、なぜか婚姻費用についての請求を相手方がしてこなかったため、その点が紛争化しないように処理を進めました。
相手から夫の不貞行為に基づく慰謝料請求がありましたが、依頼者に詳細に事実確認を行ったところ、婚姻後数年が経過しているにもかかわらず夫婦間で性交渉が全くなされていない状況であり、もともと夫婦関係自体破綻しているという評価もあり得る事案であったため、当方としては慰謝料の支払いを拒絶する対応を行いました。
またこのケースでは相手の代理人が過剰に請求してくるというよりは淡々と業務をこなしているという印象が強かったため、ある程度強気で交渉することにしました。
交渉の末、一般的な不貞行為の慰謝料金額よりは相当程度減額したうえで、さらに夫婦の共有となっている不動産を売却して残る利益を折半する形で早期に合意にいたり、離婚することができました。

(弁護士が頭を使ったポイント)
不貞行為の事実関係自体を争うことは困難な事案でしたが、丁寧に依頼者から事実関係の聴き取りを行うことで慰謝料支払義務を否定もしくは減額させる事由がある(訴訟になっても争うことが相当程度可能と考えられる)というスタンスをとることで相手の要求を抑えることができました。
また、相手や相手の代理人の交渉態度も的確に判断した上で、依頼者の方のご要望も踏まえながら、適切に交渉を行い依頼者の方も想定していた範囲及びスピードで合意に至れてよかったです。

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