解決事例10(長年離婚を拒否されていたにもかかわらず、離婚裁判を起こし和解で離婚にいたったケース)

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(事案の概要)

・夫婦ともに30代前半で、ともに相当程度収入はあり。

・長年夫から離婚を求めているにもかかわらず、妻に拒否されていた。以前に相談した弁護士からは離婚は難しいといわれ、それから2年ほど経って当事務所に相談頂いた。

・経済的な問題よりも離婚を最優先の目的としていたケース。

 

(解決までの流れ)

まず、このケースでは、妻の夫への愛情は喪失していることを表すメールなどのやりとりがあったため、当事務所から相手方である妻に連絡をして、離婚の意思の有無を確認しました。

しかし、妻は、これまで通り、離婚については拒否し、条件の提示も行わなかったため、離婚の訴訟を提起することにしました。

離婚訴訟においては、離婚原因となりそうな相手方のいやがらせ行為や愛情が喪失していると考えられる証拠や事実により、相手方の反応を見ました。

相手にも弁護士がついていましたが、相手の代理人は、いやがらせ行為の行為自体は認めながら、有責性を否定してきました。

こちらの目的としては離婚することはが最優先であったため、相手方がそのような行為を認めたこと自体で、いずれにしても既に夫婦関係は破綻していると主張し、その流れから離婚を前提とした和解に進むことができました。

その後、養育費や財産分与を決め、無事に離婚することができました。

 

(弁護士として頭を使ったポイント・注意点等)

相手の弁護士の対応の仕方にもよりますが、このケースでは、相手の弁護士が、こちらの思惑通り、生真面目に事実関係の認否を細かく行ってくれたこともあり、早期に離婚を前提とした和解ができることとなり、それまで長年実現しなかった離婚が無事にできることとなりました。

どのような事実を認めさせたいかを事前に考えたうえで、訴訟の提起・書面を作成することの重要性を感じた事件でした。

当事者間では、なかなか離婚ができないケースでも、事件の進め方によっては、離婚に持ち込めることができることがあります。

このようなことでお悩みの方も、ぜひ当事務所にご相談ください。

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