解決事例4(夫の不貞行為が夫婦双方の認識としてあるケース。公正証書作成)

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(事案の概要)

・依頼者は夫(50代半ば)。相手方である奥様も50代半ばで収入は正社員で安定している。

・夫は、別の方との将来のために離婚を希望している。奥様もある程度そのことを認識しているが、感情的な問題もあり、離婚を悩んでいる。

 

まずこのケースは依頼者の夫と奥様側の代理人弁護士とで事前に話し合いが少しなされていました。

初めは、妻側が離婚するかどうかにつき意向が不明確な状況でした。

その状況で、当事務所が夫側で依頼を受け、相手代理人と話し合いを行いました。

話し合いの過程で、奥様も離婚自体には納得してもらえることになりました。

条件としても、居住には使用していなかった不動産の持ち分を奥様に財産分与し、預貯金については双方お互い名義人のものにする形で話し合いを行い、細かな交渉までは行わないことになりました。

養育費については、依頼者もお子様の学業は大事にお考えであったため、大学卒業までの費用を負担することで公正証書を作成しました。

また、婚姻期間も長かったため、離婚時の年金分割手続きも通常通り行いました。

代理人同士の話し合いで、4か月もかからないうちに公正証書作成までいたることができました。

 

(弁護士として頭を使ったポイント・注意点等)

まず交渉を始めるにあたり、夫の不貞行為を含め、奥様がどのようにとらえてどのようなスタンスであるかを確かめる必要がありました。

ご相談事例でもあるのですが、夫側が、奥様が諦めてくれるであろうと考えて安易に不貞行為を伝えてしまい、奥様が感情的になってしまったり、夫の有責性が明確になることで、非常に不利にしか話し合いができなくなったりすることもありますので、離婚したい側に有責性があるケースなどは、どのように円満に話し合いを進めていくかは非常にデリケートで難しい問題なので一度弁護士にご相談をお勧めいたします。

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