相談事案検討(妻の不貞行為の場合)
今回から、男性の方から頂く相談について、事案のパターンごとに検討いたします。
当然、個別の事案により状況は異なりますが、一応のご参考にはなると思います。
まず、ご相談でたまにあるケースとしては、奥様が不倫をして離婚を要求してきているケースです。
このような場合によくあるのが、女性の方の不倫の場合、感情的にも、その夫以外の男性に好意を寄せており、夫と早く別れたいと強く離婚を希望していることがあります。
このような状況の場合には、妻の側が、比較的経済的な事情譲歩してでも早く夫と離婚をして、次の男性と一緒に生活したいという感情的があり、比較的夫側の経済的要求に従うこともあります。
しかも、このような場合慰謝料等の支払いの実質的な負担者が、妻の不倫相手ということもあります。
その他の離婚原因による妻の慰謝料支払いの場合、資力がなく実質的な回収が容易ではないということもありますが、上記のように妻の不貞の場合には、浮気相手の男性が支払ってくれることもあります。
また、不動産にローンを組んでいる場合に、奥様の収入では、銀行の借り換えができない場合でも、新たな男性名義であれば借り換えができることもあります。
感情的な納得できないことは当然ですが、夫としては、このようななるべく有利にご自身の人生をやり直すためにタイミングを逃さずにうまく協議離婚をまとめるということも必要かと思います。
このような場合には慰謝料・財産分与・年金分割等も含め、離婚合意書を作成する必要がありますので、ぜひ弁護士にご相談ください。