養育費はいつまで支払うものなのか
今回は養育費はいつまで支払うのかということにつき、検討します。
離婚時に養育費の取り決めを行いますが、その終期について、20歳なのか大学卒業までなのかということで争いになることがよくあります。
この点について、「離婚調停」(秋武憲一裁判官著)の初版227ページにおいては、「養育費の分担義務の終期は成人に達するまでが原則です。」とされていますが、判例では、扶養義務者の資力や両親の学歴など家庭環境を考慮して、その環境で大学進学が通常のことと考えられる場合には、大学卒業時までの扶養義務を認めています。
離婚時に話し合いで決める場合には、個別の事案ごとに、子様の年齢や両親の学歴、両親の希望等を考慮して、話し合いで決定しているのが通常です。
話し合いがつかなければ、裁判所が上記の考えをもとに終期を定めることになります。